Sketch Note

ふかふかコウメさんとのお別れ

7月26日 コウメさんは大乗寺動物霊園で火葬になりました。

あいにくの雨の中、バイトを休んでくれた娘とふたり
プリントアウトした遺影とコウメさんの大好きだったおやつや
美味しいだろうけど、人間の食べるもので、あんたの体には良くないやろーと
思ってあんまり食べささなかったものまで
少しずつ、ジップロックに入れて持っていくことに。

娘が1つ紙袋を持ってたので、何?と聞くと
12歳の誕生日に前庭障害になって
毎年瞬殺で食べちゃう、年に一度のお誕生日ケーキが
今年は食べられなかったから…と買って来たんだそうで。
そうだねーいつでもあんたはコウメさんが大好きで
彼女が喜ぶことを覚えてるよねー

友人も獣医さんも言ってたけど
霊園の方はほんとに優しくて丁寧で
ダンボールの棺桶にうつされたコウメさんはとても穏やかな顔で
綺麗な白い布をかけられ
回りに娘がコウメさんに絶対似合う!と選んで持参した
濃いめのピンクのバラとオレンジのバラと
その他のお花をいっぱい飾って
口元に持参した食べ物とケーキをおいてあげました。

最後の数日はまったく何も食べられなかったからね。あの食いしんぼが。
いつもはちょっとしかあげない
りんごも半分の大盤振る舞いだよ!しかも良いりんごだよ!
いっぱい食べて、お腹いっぱいにして
あの楽しそうな足取りで渡っていってほしいなあ


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ちゃんと祭壇に祭られ、お経を上げてもらい、最後のお別れ。

私はコウメさんの耳が大好きで
ほんとしょっちゅう揉んでさすって撫でて
手触りが気持ち良くて。
そのことを言うと、娘も
「私もそうやった!耳だよね!」と
二人してどんだけ耳好きねんって笑い泣きしながら撫でました。

骨だけになって出て来たコウメさんを
ひとつひとつスタッフさんの説明を聞きながら拾って
小さな小さな指の骨や爪や
なるべく残さず拾おうと頑張ってみましたが

そうそう、今回娘がおとーさんに
コウメさんの訃報を伝えたところ
彼がコウメさんの骨を少し欲しいと言っていたと娘から聞いて
えーー…なんでーと

本当は分骨はしたくなかったんですけど
(やはりなんていうか、骨は1個体で一緒にしておきたかったからですね)
「…おとーさん、泣いてたよ」
と聞いて、分けてあげようと言う気になりました。
彼が子犬のコウメさんをうちに連れて来たので
彼にとってもコウメさんは大事な家族だったのかも知れません。

小さな骨壺を購入して
そちらにいくつかの骨を入れてあげました。
でも

「1つしか無い骨はあげんよ、頭も。うちらのとこに入れるからね」
と、何ともせせこましい考えを口にしてしまったら

「は?当たり前やんか、やらんでいいわいね」と娘。

…………はい、何とも心の狭い母子でございます^^;;;;;

うちにもって帰る骨壺は
娘に焼いてもらいたかったので、今回は仮の入れ物。
しかしちょうど良い器が無いのでなんにしたらいいかとさんざん悩み
なんと「土鍋」をセレクト。
一応小さい黒い炊飯土鍋なので食べ物感は薄いんですが
「土鍋ですか…」とスタッフさんに苦笑いされました。
いえ、あくまで仮なんで。
ちゃんと良い器に換えますんで^^;;;;;


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家に帰って簡単に祭壇?をしつらえて
帰って来たよー
しばらくここがあんたの場所だからねー
コウメさんが娘の留守中を狙ってこっそり座って楽しんでいた
娘のお気に入りの座布団はそのまま
祭壇の下敷きにしました。
ふかふか座布団の上に土鍋を置き、
遺影と獣医さんからいただいたお花を飾りました。



須藤真澄さんのマンガに「長い長いさんぽ」というのがあります。

私が好きで買っていたマンガですが
誰でも読める本棚にあるので
子どもたちも読んだことがあるんですね。

ゆず、と言う猫が主人公のマンガがあるんですが
「長い長いさんぽ」はそのゆずが死んでしまったときのお話です。

自転車に冷たくなったゆずを乗せて火葬場に行き、その骨を灰ごと全部もらって家に帰る。
その道のりで思い出話を夫とする。
須藤真澄さんの実体験のマンガです。


今日お骨になって戻って来たコウメさんを見て
息子が


「おかーさん、おねえ、夜散歩に行かない?
コウメさんと一緒に
ゆずみたいに、俺、歩いてきたい」

と言い出しました。


夕ご飯を食べて、少しおなかが落ち着いた頃
出発しました。

コウメさんの骨が入ってる器を鞄に入れて息子が持ち
娘がコウメさんに似合ってたあの赤い首輪を持ち
私が夜のさんぽの時にいつも照らしてた小さな懐中電灯を持ち

さんぽが大好きだったコウメさんの
おさんぽコースを3人で歩きました。


ほら、かじったあとのある草があるやろー


コウメさんここでいっぺん溝にハマったんだよねー


そういえば今日コウメさんのお葬式で
こんなことあったよー


獣医さんとこ行って、今までのお礼言ってきたよ。
使わなくなったオムツももらってもらったよ


そうそう、ここでいっつもコウメさんゴネてねー

え?ゴネたこと無いよ?

ウチのときも無いよ?

え?ちょ、私のときだけゴネとったん?
コウメさん、それはどーゆーことなん?


雪降ったときのうさぎ並みな跳ね方すごかったー


病気になってからここ以上歩けなかったねー
家の前行ったり来たりだけで
もっと歩きたかったろうねー


………思い出がいっぱいいっぱい出てきます。
でも笑いながら歩きました。



家の前についた時、息子が

「俺、あのゆずの本見た時、別に何とも思わなかったんやけど
コウメさんが死んじゃってから
あの話を何度も思い出したんよ。
俺もやりたいって思ってん。
もう一度一緒に大好きやったおさんぽコース
コウメさんと歩きたいって思っとってん。3人で。
きっとここにコウメさんおるよね」


と行っておさんぽは終わりました。


「ただいまー」
「ひゃー久しぶりに歩いたねーコウメさん」
「楽しかったねー」
「お家に着いたよー」

また元の位置にお骨を戻して
個人個人の時間に戻ってゲームしたりネットしたり。


いつもの散歩から帰って来たときと
まったく変わらない日常がありました。


まださみしくて、思い出しては泣くこともあるかもしれないけど
コウメさん、大丈夫だよ心配しなくても。

息子も、娘も
私も大丈夫だからね。
何となくそういう気持ちになりました。

彼女は我が道を行く女王様やったから
そんなこと思いもしないかもしれないけど

なんとなく、なんとなく
そんな気がしました。

うん。

体が軽いよね。おなかもいっぱいだよね
いっぱいいっぱい駆け回っておいで。


「うわ、なんでこんなとこ寝とれんて!踏むやろ!コウメさん〜〜〜」

そんな感じに今も
なんでそこ?ってとこに転がってカーカーいびきかいてる気がします。
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by joribox | 2016-07-26 06:42 | 親バカ

こんにちわ、ほんだじょりです。イラストレーションを生業としてます。
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