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Sketch Note

jorisketch.exblog.jp

篠井英介さん

昨年からコラムの挿絵をさせていただいてますが
コラムニストは俳優の篠井英介さんです。

金沢出身の役者さんで
もともと私の大好きな役者さんです。

彼の書く文章は優しく丁寧で
芸に対する至情や、周りの人に対する愛情。
いろんな感謝が感じられて
優しい気持ちになりますし
地元に対する畏敬も感じられて
金沢の町をあらためて好きになります。

友人でも東京や大阪に出て行った人で
「金沢なんか田舎で戻る気にならない」とか
「だから金沢は嫌いなんや」という人もいます。
ずっと地元で地元を愛してきたものにとっては
それを聞くたび、本当に悲しくなります。
もちろん金沢にもいいところいやなところあるんですけど
それたらひっくるめて愛してる人間には
生まれ育った金沢をそこまで嫌われるのはやはりさみしいものです。

篠井さんは金沢に生まれ、育ったことを
誇りに思い、自分のベースになってると書かれていました。
そのことが本当に嬉しかったです。



今回金沢で講演を行うということで
ご招待いただきました。

思っていた篠井英介さん像とちょっと違って
もっと神経質というか、
ストイックにお芝居をやってらっしゃるのかと思っていたんですが
意外なほど飄々とナチュラルで
役者「篠井英介」と個人の「篠井英介」を
うまく生き分けてらっしゃる感じ。
舞台でのことを後で話題にされても、
実は自分はよく覚えていないことも多いとか。

そういえば、余談ですが先日高校時代の先輩に誘われて
pnishプロデュース「黄金仮面」を見に行ってきたんですよね。
先輩が小西遼生さんのファンで。
個人的にはちょっともうついて行けないスピード感で、
いまいちな感想だったんですが。
先輩は公演が終わってから小西さんとお会いするタイミングがあったとかで
舞台のヒロインの役名が先輩の名前と同じだったので
その名前を小西さんが連呼するのにときめきまくってた先輩、
サインをもらいながら
「○○○って呼ぶ小西さんの台詞にドキドキしました!」
と感激して言うと
小西さん「???」となんか良くわかってなかったみたいだったそうで
ちょっとがっかりしてたら
後で古参のファンの方が
「ウン^^;;小西くんて、ちょっと天然入ってるからね」
と言ってたそうで。
なんかそれを思い出してしまった。

舞台の上の役者さんと降りた役者さんは別の人てこと、意外とあるのかもなあ。

篠井さんのそれとはたぶん違うんだと思うんですが
うん…篠井さんのは「天然」より「冷静」な感じ。
舞台の上では自分の生かされる立場を理解し、
自分の役割も理解した上で演じる、とても何ていうか、
本能よりも理性で演じるタイプの方らしい。
職人なんだ、この人は…
それこそまさに「芸」の道を歩む人なのかもしれないですね。
現代劇の女方という立場を自分自身で確立して、
そしてそこで本領発揮されてる。

篠井さんのお話は
もちろん芝居に対する情熱は人一倍あるし、
そのための努力も人一倍されてるんだけど
それは彼に取ってある意味当たり前で、息をするの、水を飲むのと同じ行為で。
背伸びせず、無理をせず、
でもちゃんと自分という誇りを持って
生きてらっしゃるのがとても柔らかく伝わってきて

それが私の理想というか、とても目標にしたい生き方そのものだったので
ますます好きになりました。


講演が終わってから、ダメ元で
受付の方に招待券のお礼もしたいということで
お会いしたいと伝えたら
少しでしたら…ということで通され
実際の篠井英介さんにお会いできました!

思っていたより背が高く
とても素敵なスーツを着こなしてらして
時間に間に合うよう、仕事を必死でかたづけて
着るものもメイクも中途半端で駆けつけた私はひどく恥ずかしかったです。
コラムでイラストを担当させていただいてることを伝えると
「ああ。じょりさん?」
といってすごくにこやかに笑いかけてもらって
もう、舞い上がってる私。
とても楽しみに毎回描かせてもらってることをお話しして、
篠井さんも気さくにいろいろお話ししてくれて、
ホントにホントに嬉しかったです。

順番を間追ってる方がいっぱいいらしたので、ほんの数分でしたけど
またいつかゆっくりお話しできるといいなあと思いつつおいとましました。

今回の挿絵のプリントアウトも持参したので
カラーで見てもらうことが出来て
喜んでいただけて良かったです。


………がしかし。

握手してもらえば良かったとか
サインもらえば良かったとか
写真撮ってもらえば良かったとか

………あとあとミーハーな後悔に襲われてます……

だって……舞い上がっちゃったんだもん。


またの機会に金沢においでたら
また会えるといいなと心から思うのでした。



篠井英介さん
# by joribox | 2011-03-07 19:44 | Talk | Comments(0)

羽根の禿

恋の種まきそめしより色と言うことばはいずれ、

このさとに、

誠こもりし一くるわ、

丸い世かいや粋の世に嘘とは野暮のあやまりと、


笑うかむろのしろらしや。

かむろかむろと沢山そうに、

言うてくだんすなこちゃ花魁に

恋の初わけや手くだのわけも、

教えさんしたふでの綾、

よう知ると

思わんせ、おお恥ずかしや恥ずかし、

しどけなりふり可愛らし。

文がやりたや彼の君さまへ、

取りや違えて余の人にやるな、はなの

彼の様の、さて花の彼の様の手に渡せ。

朝のや六つから六つから上衣下衣ひっ重ね、

かむろは袖の振り始め、

つく突く突くには羽根をつく、

一い二う三い四お、

五重に七重に、琴は一三十四十五手はまおく、

二十一い二う三い四お、見よなら

見よなら、松をかざして梅の折枝それさ これさ、

それ好いた三昧の手、

梅は匂いよ桜ははなよ、梅は匂いよ桜ははなよ、

いつも眺めは富士の白ゆき。



(長唄 羽根の禿-はねのかむろ-)
***********


私が育った祖父母の家は昔で言う下殿町、現在の尾張町にありました。
氏神様は久保市さんで
暗がり坂から主計町は幼少の遊び場で
芸妓さんの長唄小唄、三味の音は
その時代の子供の割に近くにあったような気がします。
祖父はクラシックも大好きでしたが自分で三味線を弾くほどに長唄も大好きで
家には常に祖父のかけるクラシックや長唄などが流れていました。
祖父母の家はたぶん裕福な方だったのか、部屋数がものすごく多くて
お二階の広めな部屋を知り合いの踊りのお師匠さんに
稽古場としてかしていたので
私の妹はついでに…という訳ではないでしょうが日舞を習ってました。
いや、私はなんせその頃から変わった子でしたのでまったく興味もなく
絵ばっか描いていましたが。

ということで、長唄小唄、しゃみや鼓の音色というのは
聞くとどうも子供時代に戻ってしまいます。

今回の某コラムの原稿をいただいたとき
なんだか懐かしくて
動画を探してみました。

子供の愛らしい踊りではけっこう有名らしいですねえ。

いくつか図案を考えていてそのうちの一つをコラム用に。
もう一つを試しに扇子用に描いてみようかなと思いました。

羽根の禿_b0020028_5134488.jpg


こっちは扇子用ですね。
先日の説明会のときに細かい絵柄や人の顔は難しいと聞いたんですが
試みで試してみよかなと^^;;;
まあ、失敗して売れなくても自分で使えばいいや〜的な甘さもありで^^;;

コラムのイラストは掲載日のあとに載っけます。


〜梅は匂いよ桜ははなよ〜

春らしい唄であります。






# by joribox | 2011-03-07 05:19 | Work | Comments(2)

もう3月ですね^^;

今年に入ってからずっと続いてるお仕事が
けっこう手間がかかるお仕事なんですが
スパンが長くてこれだけやってると
この数ヶ月無収入になるので
合間を見て他の仕事を入れてつないでいるのですけど

まーさすがにハードです。

気がつけばもう3月なのですね。
ホントにびっくりしました。
自分的に2月があったのかさっぱり自覚が無く、
請求書もあわてて切るはめになり^^;;;

いろいろご迷惑をかけております。

さて、そんな中ですが
友人に誘われて扇子の制作もすることとなり
(金沢のクリエイターの方々が展覧会用に制作し、
販売するのに誘ってもらいました)
これの締め切りも迫ってきてて

ええええええ?もう3月???………って状態。

先月重要書類にハンコ押して送ってくださいよ、と
お知らせいただいたクライアントさんにも

「なんか頭が今いっぱいなので絶対忘れるかもだから、
 締め切り前に絶対念押しの電話入れてくださいね」

とお願いしてあったのですが
(仲良しな方だから言えたことですが)

案の定忘れててお電話いただき「やっぱり^^;;;」と言われ
あわてて送ったり^^;;;;


この数日とても良いお天気で春も近いよ〜とか言う情報はあれど
私の仕事机は窓が近くに無いので
まったく実感がなく
今日なんて雪積もっちゃったから
数週間前に逆戻りっぽいんですが^^;;;


暖かくなったら
スケッチにいきたいなと思いました。
携帯電話を留守電にして
ぽけっと平日のお天気のいい日に木場潟とか…

部屋の中から出たいなあと。(厳密には出てるけどさー)


春になったら
まるっと一日行方不明になっても探さないでください………とか^^;;;;;


ああ、でもそうか、息子の卒業式や入学準備もあるんだった^^;;;

…………4月入ってからかなあ………
# by joribox | 2011-03-02 03:14 | Work | Comments(0)

息子さん災難続き

ひと月前体育の授業のバスケットボールで左手小指にヒビ入れた息子。

全治1か月でやっとこ治ったと思ったら

今度は右足ねんざと顔面にボールを受けてメガネのフレームを壊してきました。





…………息子よ。
おかーさんは君はバスケットに向いてないんだと思いますよ。
# by joribox | 2011-02-28 04:44 | 親バカ | Comments(0)

ニュージーランド地震

ホントに言葉もありません……
一人でも多く見つかってほしいと願ってます。



ただ

ライフラインも止まってしまってる
災害地に行ってる報道関係者の人たちって
むしろ邪魔なんじゃないんだろうかと思ってしまいます。

まして某テレビの
救出時に足を切らざるをえなかった青年に
電話でインタビューした人の無神経さは
正直軽蔑してしまいました。

うちの子供たちですら
助かったらしいと聞いて「良かった!」と言ったあと
19歳の子が足を切らなきゃいけなかったことを聞いて
絶句して言葉が出なかったのに

「どんな気持ち?」と聞ける神経。


…これが大人なんて。

恥ずかしい。
# by joribox | 2011-02-25 19:38 | Talk | Comments(10)