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Sketch Note

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いろんな生活の変化「ほんだ家の日常の終わり」9

携帯に表示された名前を見ただけで

比喩ではなく本当に手が震えました。

出ないわけにもいかないので

深呼吸一発、苦手なクライアントさんだと思って

ビジネスライクに出ればいい、と、本当に口に出して(笑)言ってから出ます。


話的には


あれはきちんと業者さんに見積もってもらった内容なので

全く正当なものであると。

なので全く引くわけにはいかない。

そして

期日までに一括で払ってもらう。

1日たりとも遅れてはダメ

遅れた場合は延滞金を払ってもらう。

分割は認めない。

もし払えないというなら

即、保証人(妹の旦那)に請求します。


とのことでした。


妹の旦那にまで迷惑をかけるわけにはいかない。

これを言われた時点で全部諦めました。

電話を切っても手が震え、

泣けてきました。

怖かった。あの人と話すのは本当に嫌だった。

しっかりしなきゃ、ちゃんと交渉しなきゃって思ってたのに

「ですよね…」しか言ってなかった気がする…


そして正直、不動産屋さんを恨みました。


私が直接話すのが怖いから交渉してくれとお願いしたのは間違ってたのか?

こうなるだろうって自分でわかってたからお願いしたのに…

何もしてくれないんだったら管理業者の意味ってあるの?

これはもうこの不動産屋さんは何の力にもなってくれない、と見限った瞬間でした。


今後は怖いけど

私が自分で何とかしなきゃ…


こんな姿を

誰にも見られるわけにはいかない

そう思って努めて明るくしながらも

諦めるしかないのかなといろんな人に明細を見せました。

何かしらツッコミどころがないかなと思ってのことでした。



いろんなありがたいことを言ってくれる人もいっぱいいました。

一緒に怒ってくれる人もいました。

現実的な意見をくれる人も。

本当にありがたかった。

泣きそうになるのを毎回こらえるのに必死でした。


それで得た結論は


古い家を借りたとはいえ一軒家

そしてけして綺麗に使っていたわけじゃない現状

今でこそ経年劣化やいろんなことで

こんな馬鹿げた金額(という人が多かった)を

払う必要はないという常識に変わりつつあるけれど

昔のごうつく大家ならよくあったこと。

その大家さんはそのごうつくな時代のままであるということ

たぶんせいぜい削れて10万程度

その10万を削るのに、そういう大家さん相手だったら

かなり長い時間がかかる争いになる。

それでも納得いかないお金は払いたくないというなら

とことん弁護士でも立てて争えばいいが

それくらいならもうかなり痛い勉強代だと思って

諦めてこんな縁をすっぱり切ったほうがいいかもしれないということ。


…はい、私は逃げるほうを選びました。

この先ずっとあの大家さんに関わらなきゃいけないと思うと

胸が潰れそうでした。

もういいから縁を切りたい…


そうして私は彼にお金を借りて払うことにしました。

子どもたちにも話しました。

絶対迷惑はかけたくないと思ってましたが


「もともと評判の悪い大家さんやって言ってたやない。

そういうこともあるかもしれんって。

大丈夫や、3分割して3人で払おう。

それでもう、あの家とは縁を切ろう」


本当に情けない。

これでも母親か。


でも子どもたちの好意に甘えました。


お金を払って終わりにすることにしました。


ところがまだ終わらなかったのです。


# by joribox | 2021-09-19 07:28 | お引越し顛末2021 | Comments(2)

いろんな生活の変化「ほんだ家の日常の終わり」8

先のブログからずいぶん経ちました。


大家さんとのどうこうを文章にするのが

なかなかトラウマでして

気持ちが落ちちゃうので避けていたところもあるんですけど


覚え書きとして残そうとは思っていたので

ゆっくりですが書いていこうと思います。

終盤細かく書けないことも出てきますが

そのへんはすいません。


あと、あくまでこれは終わったお話です。

今更どうこうするつもりは全くありません。






居を移してまだ年度末の仕事を引きずって忙しくしていた4月。


綺麗に片付けて鍵一式を送って

とりあえずホッとしていました。


忙しさにすっかり忘れて2週間ほど経ったとき、

そういえば不動産屋さんから立会いの連絡がないな???と気づきました。

ちょうどそれに気づいて

明日にでも不動産屋さんに聞いてみよかなと思ったその日


大家さんから分厚い封筒が届きました。


中を見るといっぱいの写真をプリントしたものと

修繕費の請求書とその内訳表、業者さんの見積もり表。


常々評判の悪い大家さんでしたので

おおよその金額は予想していましたが

そのおよそ2倍のお値段でした。

金額を見たとき、正直血の気が引きました。

現在の私には到底払える金額ではなかったからです。

期日は4月の末。

もう少し先なら年度末の入金があるので

払えるけれど今月はとても無理でした。


プリントされた写真は元の建物の写真と

修繕が必要なところの写真一式でした。


内訳表に

契約書に立会いが必要と書いてあったのに

立ち会わなかった


と書かれていました。


…そうです。私がぼんやり連絡が来るだろうと思っていたのが

間違いで

さっさと大家さんに連絡して立会いを「お願い」しないといけなかったのでした。

真っ青です。


先に書きましたが

私はこの大家さんがとても苦手で…


家の不自由が出ると前の不動産屋さんが噛んでた時も

不動産屋さんに連絡するんですが

ご自分で修理に来られるので否応無しに会うことになります。

苦手なタイプなのですが

こちらは社会人なので愛想よく対応してたつもりです。


****

一度は家の鍵が壊れた時に

修理をお願いしたら


(この時点で前の不動産屋さんは高齢でやめてしまって

今の不動産屋さんに引き継がれていたんですが、

どうせ大家さんに連絡しないといけなかったので

直接大家さんに連絡してました)


大家さんのいう業者さんに連絡して見積もりとって連絡したら

そんな高い金出せない!と言って断られ

ご自分でホームセンターで鍵パーツを買って来られて

ご自分で修理に来られ

直したら鍵パーツ代を請求されたということがありました。

これはそんなもんなんですかね?

****


保険会社代理店もやってらっしゃるせいか、絶対口では勝てないタイプ。

もともと口論や揉め事の苦手な私には一番苦手なタイプです。


この修繕費の請求も

今時の常識にあってるのかどうかさえ私には知識がありませんでした。


なのでもう心臓ばくばくになりながら

引き継がれた不動産屋さんに相談に行きました。


私の家の物件の担当者がたまたまいなくて

(はい、ここでも頭いっぱいになってましたね。先に確認してから行くべきでした)

社員の方に伝言を残してきました。


不動産屋さんにはこの請求が本当に妥当なものなのか見て欲しい

そしてもし妥当でどうしても払わないといけないなら

せめて分割にして欲しい

申し訳ないけれど

私は直接大家さんと話すのが怖い。

それらの交渉をしてもらえないか。


半泣きになっていました。

本当に大家さんと話すのは絶対無理だと思ったので

よろしくお願いいたしますと言ってその日は帰りました。


そして翌日電話がありました。


なんと直接

大家さんからでした。



# by joribox | 2021-09-18 06:16 | お引越し顛末2021 | Comments(2)

娘の一言(極楽浄土)

娘の仕事場は九谷焼の作家さんの窯。
作業をしてる日中いろんな動画を
BGMがわりに流しっぱなしにしてるらしいんですが

この間は稲川淳二の怪奇特集だったらしい。


………ええ、まあ、
その窯の作品を見てる私としては
あんな素敵な焼き物を絵付けしてる時に
そーゆーものを見てる(聞いてる)っていうのがかなりなギャップな訳ですが

ジャンルは毎回多岐にわたるみたいなんでその辺は突っ込まずにおいて

その時に作家さんが
浄土真宗のお話をして
その中に

浄土真宗では亡くなった人を
五色の雲が迎えにくる

という話になったそうです。

それを聞いた娘


娘の一言(極楽浄土)_b0020028_08264289.jpg

ええ、よく彼女その手の聞き間違いをするんですよ。

がしかし、彼女的には

娘の一言(極楽浄土)_b0020028_08264699.jpg


こうやって極楽浄土にいくに違いないと
きっとそう聞こえたからには
私にはクマが迎えにくるんだと


…………なんだか私もそんな気がしてきましたがな。
私も雲より
金太郎みたいにクマにまたがっていく方がいいかもなあ…………

5色のクマ…綺麗だろうなあ。


# by joribox | 2021-09-12 08:23 | じょりさん・ち | Comments(0)

娘の一言(ゴキ嫌い)

先日イベント中に娘からLINEが入って


「ちっちゃいゴキブリが出てさあ、
思わず口から出た言葉が
『貴様!』
だったのに自分でウケた〜」



…爆笑したわ。

なんかさ、彼女ぜったい自分では認めないけどさ、
いちいち面白いよね笑笑

てことでイベントの合間につい描いてしまった。
娘の勇姿どす。

娘の一言(ゴキ嫌い)_b0020028_08200424.jpg

とっさに出る?
ほんと面白いこや…

# by joribox | 2021-09-11 08:22 | じょりさん・ち | Comments(2)

いろんな生活の変化「ほんだ家の日常の終わり」7

いつもグループラインで喋ってる友人は

私がデザインの専門学校へ行っていた頃の友人で

もう40年の付き合いになります。


たまたまですが4人とも土日が忙しい客商売?をしてるので

会ってご飯したり喋ったりどこかに出かけるのはいつも平日になります。

その貴重な休日を1日、私の家のお掃除にあけてくれることになりました。


先に出ました料理屋の女将のY

某大型外資系スーパーのデモンストレーターのM

クラフターでイベント参加をしてるK

(ちなみに名前で行くとMなんだけど、学生時代からの呼び名がこうなのでK

そして私です。


約束の日のために

美味しいお弁当をどうしよう…と探していて

メープルハウスがお弁当の出前をしてることを知りました。




意外と凝ったお弁当です。

芝寿司とずいぶん迷って笑

今回は目新しいのでこちらに。

4人分のお弁当とカップのモンブランケーキ

そしてうちの母からコーヒー

あとはお茶を用意しました。


やって来た3人はやる気満々

それぞれのお掃除グッズ持参で早速取り掛かります。

台所全般をY、

私の仕事場をM、

トイレとお風呂は私

2階と茶の間をKとうちの母


それぞれざっくり担当を決めて取り掛かります。


Yはもともとお掃除大好きなんだそうで

もうなんていうか、ものすごいテキパキと進めて行きます。

この汚れにはこれ、ここはそうやってとる、と適材に応じて洗剤を使い分けます。

かなり頑固な汚れもありますので申し訳なかった…


うちの母とKはサクサクと2階をやっつけて

手際よく茶の間にも進みます。

Kは私と同じく掃除好きじゃないって聞いていたので

片付け下手なんやろーと思っていましたが

ほんとすいません。私の勘違いでした^^;;;


デモンストレーターのMはなんせそっちの方の知識が豊富なので

オキシなんとかとかいろんなものを駆使してピッカピカにして行きます。

やったら長いことかけて1部屋を掃除してるなあ…と思ってたら

コウメさんの毛の塊を出して来て

畳とか部屋の隅とか全部ほじくってかき出してくれたとか。

びっくりさっぱりになりましたよ…


途中「あれどうする?これどうする?」と何度か聞かれて

あわあわになる私を見て

「いい!やっとくわ!」とほとんど止まることなくお掃除隊は働きます……


お昼にお弁当をメープルハウスさんに届けてもらって休憩。

アルバイト料代わりです。お高めなお弁当とケーキを奮発。

そこそこ満足いただけて良かった^^


丸々1日かかるかなと思っていたのだけど

夕方早々には終わってました。

主婦パワーすげえよ…


コウメさんの粗相やなんやらでどうしようもない汚れもありましたが

14年の汚れがほとんどなくなった家は

………


こんな家でしたっけ。


そういえばろくに下見もしないで決めた家でした。

ものすごい安普請で

最初の頃はあまりに前に住んでいた家と違うので

「お風呂だけは前の家に入りに行きたい」と娘が無茶を言ったものでした。

壁に断熱材が入ってなくて

外壁に当たる雨音が全部聞こえてものすごくうるさかった。

床から寒さが上がって来て裸足では冬場絶対に歩けなかった。

暑い時はめちゃくちゃ暑く、寒い時はとことん寒い。

外気温と同じ家の中笑

洗い場が寒いからお風呂の蓋を開けて入れば

あっという間にお湯がぬるくなり次の人が入るには

強力保温機入れて1時間近く待たないとダメだという…

いろんな生活の変化「ほんだ家の日常の終わり」7_b0020028_14312411.jpg
つららもすごかった……

なんかうちらこの先、どんな家に行っても

ここより全然マシじゃね?と娘が言ったのを思い出しました。


そういえば、娘がお父さんの家に行き

お風呂に入った時

普通の住宅用の1坪のユニットバスなんですが

こんなに広くてお湯がいっぱいでもったいなくて落ち着かなかったそうです。

今はもう慣れたでしょうが^^;;


逆に息子は単身用のアパートで

トイレ風呂別ではあるものの

今までより格段に狭いお風呂なので

はじめ「せまっ!!」と窮屈だったそうです。

なんたって180センチ小太りですもんね…

今はまあ、広くはないけど

お湯溜まるのも早いしお湯少しでいいし

そこそこ快適に過ごしてるようですが。


話がずれましたが


テキパキお掃除隊が終わって、これでやっと不動産屋さんに鍵を返せます。

本当にホッとしました。

1日たりとも契約期間を過ぎたらダメです!と強く言われていたので

間に合ってよかった。


友人たちにお礼を言って感謝感激をして

今度絶対またお礼するよ!とお別れしました。


すごくすごく子どもたちともどもお世話になった

お隣のおじさんは

ちょうど私たちの引越しの頃から体調を崩し入院されていて

退院した時に会えて、引越しの話とかもできたけど

ちゃんとお礼を言えなかったのが心残りです。


私の住んでた借家は

1区画に4軒の家が建っていて

今は私とお隣のおじさんしか住んでませんでした。

私の家の後ろの家は私の家よりも装備が良くて

作りも綺麗なのに何度も人が入っては出て行きました。

そのうち誰も住まなくなって

ずっと空き家のまま。

あまりに長いこと空き家だから

私たちが出ていったらこの4軒の家を

潰しちゃうつもりなんじゃないかねえ~と予想していました。

だって直してる感じもないんですよねえ。

これでお隣のおじさんが1人残りましたから

おじさんが出てってからなのかなあ


……………


さて、

不動産屋さんに鍵を返すにあたって

急に忙しくなったので

郵送することにしました。


いろいろ気がついたことや注意事項を書いて

合鍵も全て同封し送りました。


さあ、あとは

修繕費の請求です。

いったいいくら来るんだろう。

なんせ評判の悪い大家さんです。


立ち会いとかは何日になるのかなー

いやだなー大家さんと直接会うのはー

不動産屋さんが立ち会いになるのかなー


仕事に忙殺されながら

不動産屋さんの連絡をぼんやり待ってました。


のちにこのぼんやりが大変なことになるとは知らずに。


# by joribox | 2021-07-23 09:00 | お引越し顛末2021 | Comments(4)